春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
主宰近詠 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

2020年4月(通算489号)

棚山波朗主宰近詠●2020年4月号(通巻489号)

等伯の松に飛びつく波の花 棚山波朗

耕人集●2020年4月号(通巻489号)

ひとり言多き師走の仕舞風呂 小田切祥子

2020年4月●通巻489号

令和 2 年 4 月号/目次 4月の俳句 ……………… 波の花〈主宰近詠12句〉 …………………… 棚山波朗  晴耕集 …………………………… 同人作品Ⅰ 棚山波朗選 雨読集 …………………………… 同人作品Ⅱ …

月刊俳句雑誌「春耕」2020年4月号(通巻489号)-俳句でつづる生活と美「春耕俳句会」発行

今月の秀句(棚山波朗抄出)2020年4月号

田を走る子の連凧が大空へ   山下善久

晴耕・雨読集●2020年4月号(通巻489号)

はなしかけたくなるやうな案山子かな   堀井より子

自由時間 (82) 2020年4月号

酸素の話、われわれは生まれたときから、特に意識をすることなく自然に呼吸をしている。意識するのは、緊張をほぐすときにする深呼吸くらい。休むことなく、眠っていても、酸素を吸って二酸化炭素を吐きだしている。地球が生まれたのは46億年前であるが、その前半生には酸素はほとんどなかった。

曾良を尋ねて(128) 2020年4月号

「生類憐みの令」などの数々の庶民を苦しめた五代将軍綱吉の30年にも及ぶ独裁政治が終わり,綱吉が跡継ぎに反対していた綱豊が六代将軍家宣となった。まず手を付けたのが「生類憐みの令」を廃止し「大赦令」を出し多くの犬の虐待にかかわったとされ牢にいた人々や島流しにあっていた赤穂浪士の遺子を解放した。また新井白石を御用学者、間部詮房を側用人に登用し政治を刷新した。1710年諏訪にいた曾良のもとに便りが届いた。それは幕府の巡見使の随員として任命され九州方面へ出発するというものであった。

鑑賞 「現代の俳句」(143)2020年4月号

紙漉の水の重さのはかられず 嶋田麻紀

古典に学ぶ (81)源氏物語2020年4月号

日本最高峰の物語文学『源氏物語』世界を紐解く 『源氏物語』の冒頭は、「桐壺」という巻である。その物語のはじまりを告げることばに、微細 にこだわって読むことが大切なことだと思われる。

はいかい漫遊漫歩(132)(133)2020年4月号

 俳聖芭蕉に〈 門人に其角、(服部)嵐雪あり〉(『桃の実』)と言わせた蕉門十哲の筆頭俳人、其角は大酒飲みだった。“歴史探偵 ”こと半藤一利さんは自著『其角俳句と江戸の春』(平凡社刊)で〈人柄もひとしお変っていた〉と書き、文化13年(1816)刊行の『俳人奇人談』(竹内玄一著)から引く。「其性たるや、放逸にして、人事に拘らず、常に酒を飲んで、其醒たるを見る事なし。ある日ふと詩人の会筵に行合せ、人々苦心しけるを、其角傍に酔臥し、仰ぎ居たり。己れ一秒句を得たりと起きあがりていふ、仰ギ見ル銀河ノ底ト」 〈 七五三という言葉を、私は「ひちごさん」と読む。「しちごさん」とは、まず言わない。私にとって、七は「ひち」であり、「しち」は不快にひびく。〉〈 東京の政府は、「しち」に正統性をあたえている。国語辞典は、「しち」以外の読み方を、みとめない。「ひち」は方言でしかないことを、思い知らされたのである。〉(井上章一著『京都ぎらい』朝日新書)

韓の俳諧(14)2020年4月号

居留民の詠んだ俳句 京都の俳句雑誌『俳諧鴨東新誌』に明治中頃、朝鮮からの投句が多く寄せられている。例えば当時、元山(ウォンサン)には数百人規模の日本人が住んでおり、狭い居留地に住みつつ、それなりの俳句を詠んでいたように思われる。

「俳句文法」入門 (14) 2020年4月号

形容詞とは自立語(単独で一文節を作る)で活用があり、述語となれる語のこと。状態・性質・感情を表す。「し」で言い切る。活用はク活用とシク活用とに区別する。

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