2022年4月(通算513号)
2022年4月●通巻513号
2022年4月1日 2022年
4月の俳句 …………………………… 料峭忌〈主宰作品12 句〉…………蟇目良雨 盤水一句観賞(25) ……………………蟇目良雨 波朗一句鑑賞(25) ……………………児玉真知子 晴耕集 …………………………… 同人作品 …
古典に学ぶ (105)源氏物語2022年4月号
2022年4月1日 古典に学ぶ
柏木の病と師⑦ 人間の本質を描く物語 女三宮の方も、柏木との密通の結果、身籠った子の父をめぐり、光源氏に痛烈に皮肉られる。身の置き所のない思いで、やましさに震え、光源氏を怖れ続ける日々を送る。
はいかい漫遊漫歩(180)(181)2022年4月号
2022年4月1日 はいかい漫遊漫歩
コロナ禍で密になるのを自粛中の春耕同人句会ネット句会で兼題への気になる投句が並んだので書く。いずれも季語「白魚」(しらうお)=キュウリウオ目シラウオ科=の兼題に対して、季語ではないスズキ目ハゼ科の白魚(素魚 しろうお)、異季語の白子(しらす=イカナゴ、ウナギ、イワシ、アユ、ニシンなどの稚魚の総称)との混同が明らかな誤詠句と言える。 鯔(ぼら)など海面(水面)高く跳ね上がる海魚、川魚はいても、空中をある時間飛び続ける魚は、現在知られている限り飛魚だけ。 その飛行テクニックだが、水面すれすれを加速して泳ぐことからスタート。フルスピードに達すると体を浮かし、発達した胸びれを左右に広げて水上滑走、頃合いを図り、尾びれと腹びれ(尻びれ)で水を強く蹴って空中へ。
韓の俳諧(38)2022年4月号
2022年4月1日 韓の俳諧
鏡城南門外の田村小重郎(風見坊玉龍)が編集兼発行者した『蕉禅世界』は、韓半島の東北の拠点に進出した日本人の俳誌だった。雑詠欄には、長野からの投句もあったが、主に、韓半島の俳人が投句し、上位には、色紙や短冊が贈られた。
「日本酒のこと」(16) 2022年4月号
2022年4月1日 日本酒のこと
既に何度も触れましたが特定名称酒である「純米酒」とラベルに表示するには、酒税法に定めた基準を満たす必要があります。その基準の一つに精米歩合(玄米を削り残った米の割合)があり、特別純米酒だと60%、純米大吟醸酒だと50%と定められています。しかし、純米酒にはこの精米歩合の基準がありません。