春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

「俳句文法」入門 (36) 2022年2月号

推量の助動詞は「む(ん)」「むず(んず)」「らむ」「けむ(けん)」などあり、現在推量が3つ、過去推量(・・・ただろう、と訳す)が1つ、けむ(けん)。

韓の俳諧(36)2022年2月号

俳句雑誌『蕉禅世界』2月号に「紅雨紀行四」という風見坊玉龍の、今の北朝鮮と中国との国境の紀行文が載っている。玉龍の他3名が国境に聳える海抜2744㍍の白頭山から東に流れる豆満江(トゥマンガン)上流の農事洞(ノンサドン)手前で、焚火をして夕食を作り一夜を明かすところから始まる。朝鮮書家として名ある池昌翰との交流も書かれている。

鑑賞 「現代の俳句」(10)2022年1月号

春昼の水に逆立つ鳥の足 長島衣伊子

「日本酒のこと」(14) 2022年2月号

日本酒は日々進化しており、その最大の牽引役は「吟醸酒」です。地酒ブームが始まったのは昭和50年代後半であり、当時は高度な醸造技術を必要とする吟醸酒を造れる酒蔵は限られていました。そのような中で、日本酒に対し大変に失礼な言葉ではありますが「このお酒、ワインみたい」と、吟醸酒がこれまで日本酒と縁のなかった客層の心を摑んだことは確かです。

古典に学ぶ (102)源氏物語2022年1月号

柏木の病と死④ 柏木の垣間見 また、この猫の登場は、女三宮の住む御殿の内部をあらわに見せる機会を柏木に与える役割を果たし、しかもあろうことか女三宮その人までをも見せてしまうのである。これが、のちに重大な事件を引き起こす原因となり、この場面での猫の役柄は非常に大きいと言わざるをえない。

はいかい漫遊漫歩(174)(175)2022年1月号

黄金バット」の紙芝居作家、評論家、庶民文化研究家、時代考証家と多彩な肩書で活躍した加太こうじさん(1998年没、享年80歳)は、庶民的な味を愛した美食家だった。マグロは好物だったが、極上の赤身を良しとし、トロ、取り分け大トロは「人間の食うものじゃない」とけして口にしなかった。

「俳句文法」入門 (35) 2022年1月号

七田谷さんの「俳句文法入門」「べし」の章を紹介したい。 玆十日萩大名といひつべし  阿波野青畝 完了の助動詞「つ」に連なった「べし」は、萩の花にかこまれて確かに萩大名といってよい、と当然・適当の意を強調して是認する。 ー (引用より)  「ぬ」は自然的完了で、「つ」は人工的完了。

韓の俳諧(35)2022年1月号

大正4年(1915)の俳句雑誌『蕉禅世界』2月号に、「子規は新派に非ず我流也」という論説が載っている。著者は其角堂主人。其角堂の号と庵を継いだ田辺機一は、三囲神社内其角堂に住み、子規もライバルと認める俳句の指導者だった。蕉風を、初期・中期・末期に分け、子規は初期と中期に従い、機一は末期(完成期)の蕉風に従っているとした。機一は子規の早逝をいたんだ。

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