はいかい漫遊漫歩(188)(189)2022年8月号
2022年8月1日 はいかい漫遊漫歩
初代海上保安庁長官、衆院議員、労働大臣を務めた橙青を俳句評論の坂口昌弘は、著書『文人たちの俳句』で官界、政界で活躍の傍ら詠句にも勤しんだ俳人の一人としている。出自を辿ると、祖先の大久保八左衛門宗雅は、長水の俳号を持つ蕉門の俳人だったという。 賢治は、童話、詩のほか1000首に上る短歌を遺した歌人でもあったことは、知られていたが、わずか30句ほどとは言え、俳句も詠んでいたことが、平成になって分かった。
韓の俳諧(42)2022年8月号
2022年8月1日 韓の俳諧
雑誌『朝鮮公論』俳壇選者は青木静軒だが、何の病気かわからないが、しばしば入院して他の選者代評もあった。中でも今村螺炎は、地方の警察官から身を起こし、最後は李王職庶務課長まで至った川柳と俳句では半島きっての多作作家で、退官後は民俗学者・歴史家として名を残した。大正3年8月号に「朝鮮俳句奨励会第一回募集俳句発表」として、今村螺炎・隣雪庵千春・蟻生芙蓉・小谷丹葉・花儒園と、五人の選者が記載されているが、螺炎以外は、資料に出てこない。
「日本酒のこと」(20) 2022年8月号
2022年8月1日 日本酒のこと
日本酒の成分の八割は水です。それだけ水はお酒の香味に大きな影響を与えるものであり「名水あるところ銘酒あり」と云われる由縁です。酒造りに使う水は「仕込み水」と呼ばれ、主としてお米を発酵させる醪もろみタンクに投入しますが、それ以外でも蒸す前の浸米とか原酒のアルコール度数を下げるための加水等に使用されます。
古典に学ぶ (108)源氏物語2022年7月号
2022年7月1日 古典に学ぶ
「宇治十帖」物語の病と死③ 八宮の病と死 物語は、この光源氏の政治的対立者である一人の宮の境遇から語り始められる。そして、その八宮の生き方も、光源氏とは対照的である。
はいかい漫遊漫歩(186)(187)2022年7月号
2022年7月1日 はいかい漫遊漫歩
初代・中村吉右衛門は、明治19年(1886)東京浅草生まれで、屋号は播磨屋、俳号(俳名)は秀山。65歳で文化勲章を受章、3年後の昭和29年(1954)に没した。 9代目・松本幸四郎(隠居名:2代・松本白鸚)は、句集『仙翁花』、随筆『松本幸四郎の俳遊俳談』の著書がある俳人である。俳名は錦升。
「俳句文法」入門 (41) 2022年7月号
2022年7月1日 俳句文法
擬声語(鳥声など)や擬音語(鐘音など)の次にくる「なり」は推定です。だから子規の、〈柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺〉という句も柔らかい推定と考える方がいい、と七田谷まりうすさんは仰っている。