古典に学ぶ (86)源氏物語2020年9月号
2020年9月1日 古典に学ぶ
桐壺更衣の最後の和歌 輦車(てぐるま)の宣旨を出した後も、なお引き止めようする帝に対し、更衣は突然「女」と呼称される。身分や地位を捨て、一個の女性という立場で、最後の力を振り絞り、日常的な言語ではなく和歌によって自身の生への執着を語る。
はいかい漫遊漫歩(142)(143)2020年9月号
2020年9月1日 はいかい漫遊漫歩
中年にして安東流火さん(註.本名、次男、詩人、俳人、評論家)から連句の手ほどきを受け、夷齋先生(註.作家、石川淳)にねだって玩亭といふ号をつけていただき、大岡信さんを宗匠格にして歌仙に興じるやうになった。ときどき発句が口をついて出るのも自然の成行だらう。それは前衛にあらず月並にあらず、誠よりは風懐を重んじ、齷齪(あくせく)と美を求めずして滑稽に遊ぶ志のもの。
韓の俳諧(19)2020年9月号
2020年9月1日 韓の俳諧
以前に続き、俳諧鴨東新誌に掲載の俳句相撲を見ていく。幕内は主宰の上田聴秋が裁いて、評も詳細である。朝鮮の春湖も、八田知紀の吉野の歌を彷彿とさせると軍配を得た。一方正岡子規は、聴秋と逆の立場で知紀の歌を和歌核心の標的とした。
「俳句文法」入門 (19) 2020年9月号
2020年9月1日 俳句文法
しづまるという語は 古語ではしづまる。静まるに下二段活用がないのと同様に静もるにも下二段活用はないであろう。「静もる」の口語的な連体形は静もれる、であろう。「鎮もるる」「静もるる」の用例は 文語文法にはなく、口語文法にもない。
自由時間 (86) 2020年8月号
2020年8月1日 自由時間
2020年5月25日アメリカ中西部の北、ミネソタ州の最大都市ミネアポリスで黒人の中年男性がたばこを買った。その時使われた20㌦札が偽札なのに気付いた店員が、警察に「酔っ払いが偽札を使った」と通報する。パトカーに連行し、乗せると、おとなしくしていない。その男性を車から下ろしうつぶせに倒し、左膝で男の首を押さえつける。男は何度も「息ができない」と叫んだが、警官は膝を緩めない。動かなくなってからも緩めなかった。救急車が来てようやく緩めたが、こと切れていた。男の名前はジョージ・フロイド(46)といった。
曾良を尋ねて(132) 2020年8月号
2020年8月1日 曾良を尋ねて
対馬藩の巡見は曾良である岩波庄右衛門が詮議することとなったが対馬藩の対応は実に不誠実であった。しかし岩波庄右衛門は対馬藩が朝鮮貿易で莫大な利益を上げていることを見抜いていた。





