春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

はいかい漫遊漫歩(112)(113)2019年6月号

昭和21年、雑誌『世界』11月号に掲載された桑原武夫の論文『第二芸術 ―現代俳句について―』が巻き起こした第二芸術論争に泰然として「俳句も第二芸術になりましたか」と言い放った虚子。 阿波野青畝、山口誓子、高野素十と並び、虚子門の「ホトトギスの四S」と呼ばれながら、「自然の真と文芸上の真」の絶縁論文を発表、離脱した水原秋櫻子の作品に対する虚子の評価。 日野草城は、29歳で「ホトトギス」の同人になったが、その5年後、新婚初夜をモチーフにしたエロティシズム溢れる連作「ミヤコホテル」十句を『俳句研究』に発表、俳壇のスキャンダル事件となる

韓の俳諧(4)2019年6月号

蕪村の高麗船の句 蕪村の句に、朝鮮通信使を見た時の高麗船を詠んだ句がある。朝鮮通信使を瀬戸内海まで見に行って作ったものと思われる。高麗船はめでたい題材である。さらに、文人画家の蕪村は、王徽之(号:子猷)の『晋書』を引いた中国の教科書的な『蒙求』によって、王徽之が船で出かけたが、入港しないで戻った故事を題材に、どこかへ行ったがよらないで過ぎて行く句を作っている。子規も倣って句を作っている。

「俳句文法」入門 (4) 2019年6月号

「ゆ」が終止形の下二段活用の動詞をみてみよう。 見ゆ・生ゆ・冷ゆ・燃ゆ・消ゆ・越ゆ・絶ゆ・映ゆ・萌ゆ・増ゆ・覚ゆ・癒ゆ・栄 ゆ等は皆〈え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ〉と活用する。

自由時間 (71) 2019年5月号

1956年12月18日、国連総会で日本の国連加盟案が全会一致で可決された。日本は晴れて80番目の加盟国となり、国際社会への仲間入りを果たした。ときの国連事務総長は、スウェーデンのダグ・ハマーショルドであった。彼の最後の3年間は詩を書き綴っていて、HAIKU も登場する。『俳句入門~芭蕉から子規までの句と俳人』という本を読んで俳句に魅了されたようだ。

曾良を尋ねて(117) 2019年5月号

芭蕉がいつか世に出したいと兄の松尾半左衛門に託した「奥の細道」の原本でもある素龍の墨書は現在敦賀市新道野の西村家に秘蔵されており国の重要無形文化財に指定されている。

鑑賞「現代の俳句」(132)2019年5月号

平成の御代の終りの花吹雪 谷口摩耶

枕草子のおもしろさを読む(24)2019年5月号

 親の決めた男と結婚し、その男の出世によって我が身の社会的地位も上がり、経済的にも恵まれ、幸福に暮らす。勝手な恋愛沙汰や結婚後の浮気もしないで、夫の女性関係は当然のこととして、大目に見て、家を治め、奥方として尊敬される。そういうあり方を清少納言は、「えせざいはひ」(幸いに見えて実は本当の幸いではないもの)と決めつける。

はいかい漫遊漫歩(110)(111)2019年5月号

虚子曰「例句の伴はない新季語は未だ季語として認めるわけにはいかぬ。いゝ句の出来てゐる新季語はどしどし採用すべきである。歳時記は常に多少とも異変しつゝある。」

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