春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

韓の俳諧

韓の俳諧(4)2019年6月号

蕪村の高麗船の句 蕪村の句に、朝鮮通信使を見た時の高麗船を詠んだ句がある。朝鮮通信使を瀬戸内海まで見に行って作ったものと思われる。高麗船はめでたい題材である。さらに、文人画家の蕪村は、王徽之(号:子猷)の『晋書』を引いた中国の教科書的な『蒙求』によって、王徽之が船で出かけたが、入港しないで戻った故事を題材に、どこかへ行ったがよらないで過ぎて行く句を作っている。子規も倣って句を作っている。

韓の俳諧(3)2019年5月号

【千代女の献上俳句(下)】千代女は献上句を通じて最も有名な閨秀俳人であった。また韓国でも知られていた。千代女は美濃派であったが、伊勢派でもあった。両派とも低俗とされていたが、近年美濃派の再評価がされている。千代女の復権が待たれる。

韓の俳諧(2)2019年4月号

【千代女の献上俳句(中)】 加賀千代女の有名な、「朝顔に釣瓶とられてもらひ水」は、千代女の真筆画賛に「朝顔や…」とあり、本来切字 や を用いたものと考えられる。「朝顔に…」が有名になってしまったことが千代女の不運かもしれない。

韓の俳諧(1)2019年3月号

【千代女の献上俳句(上)】韓国とは、長い文化の交流があり、12回の朝鮮通信使の来日が江戸時代にあった。加賀藩では第11回の通信使へ千代女に俳句の献上を命じた。千代女は支考に絶賛された俳人で、伝説に事欠かないが、確かな資料が乏しい研究者泣かせの人である。

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