2018年3月(通巻464号)
2018年3月●通巻464号
2018年3月1日 2018年
平成 30 年 3 月号/目次 3月の俳句 ………………………………………………………… 鳥総松〈主宰近詠12句〉 ……………… 棚山波朗 晴耕集 …………………………………同人作品Ⅰ 棚山波朗選 雨読 …
自由時間 (58) 2018年3月号
2018年3月1日 自由時間
1591年3月3日(天正19年閏1月8日)、伊東マンショら天正遣欧少年使節一行は、聚楽第で秀吉に謁見し、楽器を鳴らして西洋音楽を聞かせた。伴天連追放令が出ていたので、インド副王の使節という形にして訪問したのであるが、その正使は、遣欧少年使節の発案者であるイエズス会東インド管区の巡察師アレッサンドロ・ヴァリニャーノその人であった。その通訳として随行したのはルイス・フロイスでる。
曾良を尋ねて(103) 2018年3月号
2018年3月1日 曾良を尋ねて
曾良は7月17日より体調を崩すも金沢を発つ頃は回復し26日には夜まで連句の会に参加した。その後山中温泉に8泊。芭蕉はこの旅において杉風以外ただ一通のみ大垣チームに旅の経過報告の書簡を出している。
枕草子のおもしろさを読む(10)2018年3月号
2018年3月1日 古典に学ぶ
一四三段「いやしげなるもの」(見た目に下品なもの)は式部の丞の笏、黒い髪の筋が良くないの、布屏風の新しいの、引戸厨子、坊さんのふとっているの、本物の出雲筵の畳のである。気品があってうつくしい美を「なまめかし」とすると、気品がなく、魅力のないものが「いやしげなるもの」である。
はいかい漫遊漫歩(82)(83)2018年3月号
2018年3月1日 はいかい漫遊漫歩
東大寺二月堂(奈良)の修二会(3月1日―14日)にちなんで書く。二月堂で行われる修二会の「お水取り」は、若狭(福井)から二月堂脇の良弁杉の根方に遠敷(おにゅう)明神を勧請、、大松明を持った十一人の練行衆(僧侶)が、明神の閼伽井屋(あかいや)の若狭井から香水を汲み、堂内に運ぶ儀式。 詩人、三好達治には、俳人としての隠れた顔があった。俳句を始めたのは詩作より早く、中学時代に『ホトトギス』を購読、独学で作句に没頭、二十歳ころ句作ノートは千句を超えた。俳人を名乗ることはなかったが、伝統的な歌の調べや抒情性が詩に活かされている。