2023年6月(通算527号)
古典に学ぶ (119)源氏物語2023年6月号
2023年6月1日 古典に学ぶ
「病」と「死」を物語はどう描いたか③ 夕顔の死 この夕顔の葬送の場面で、注目すべきは夕顔の亡骸について「いとささやかにて、うとましげもなくらうたげなり」という源氏の視線を通しての描写である。
はいかい漫遊漫歩(208)(209)2023年6月号
2023年6月1日 はいかい漫遊漫歩
1931年に40代になった久女の俳句は女流俳句の頂点に駈け上がる。31年、〈 谺して〉の句が「東京日々新聞」(現毎日新聞)、「大阪毎日新聞」(同)共催の「新名所俳句」で帝国風景院賞金賞20句に入選、受賞。水原秋櫻子の〈 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 〉後藤夜半の〈 瀧の上に水現れて落ちにけり 〉などの傑作句に伍しての栄冠だった。
「日本酒のこと」(30) 2023年6月号
2023年6月1日 日本酒のこと
日本酒の瓶には、表側に「多摩自慢」や「賀茂鶴」といった銘柄等を印刷した胴ラベルが、そして裏側には原材料名やアルコール分等を細々と記した裏ラベルが貼ってあります。なかには胴ラベルに全てを記載している場合があります。このラベルに記載された情報は、我々が酒販店等で自分好みの一本を選ぶ際の大きな判断材料を与えてくれるものです。