春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

「俳句文法」入門 (26) 2021年4月号

過去を表す助動詞「き」は一般に連用形に付き「せ・〇・き・し・しか・〇」と活用。連体形「し」が頻用。「き」は過去のみに非ず。完了存続詠嘆余情等あり。

韓の俳諧(26)2021年4月号

俳諧鴨東新誌を見ると、朝鮮蕉風は全国で3番目に人数が多い支部ということがわかる。朝鮮蕉風連合は、兼題で優劣を競う俳句相撲や、一般の投句で活躍している。

四季の野鳥 (13) 2021年4月号

水原秋櫻子門下の山谷春潮は、中西悟堂(日本野鳥の会の主宰者)に師事した人で、生態に即して従来の季語を見直し、新たな季語を提起し、昭和18年「野鳥歳時記」を著した。春潮の死後、昭和30年に長男の山谷渉が父の意向を受けてまとめた改訂版が出版された。 現代の俳句歳時記は、程度の差はあれ、この「野鳥歳時記」の恩恵に浴していると言える。

「日本酒のこと」(4) 2021年4月号

50代以上の中高年世代だと、花見酒等の楽しい思い出がある反面、日本酒は甘たるい、悪酔いする、酔うと臭い等のネガティブなイメージを持つ方が多いと思います。しかし、今の40代以下の若い世代に同じ質問をしたら全く異なった答えが返ってきます。「米の持つ旨味が口に拡がる」、「キレが良く喉越しが心地好い」、「白ワインみたいに香りがフルーティ」といったポジティブな評価が大半を占めるはずです。

自由時間 (93) 2021年3月号

高浜虚子は、「ホトトギス」誌大正2(1913)年5月号から、初心者のための「6ヶ月間俳句講義」を連載した。その講義をまとめて本にしたのが『俳句とはどんなものか』である。

曾良を尋ねて(139) 2021年3月号

吉川惟足の門下生の頃より曾良と見識のあった並河誠所と関祖衡が榛名山中で出会った白髪の老翁こそ、幕府の御用を勤め上げ榛名山中に隠棲していた曾良に間違いないであろう。

鑑賞 「現代の俳句」(154)2021年3月号

夕映えに鵙の舌打ち何かある 森岡正作

古典に学ぶ (92)源氏物語2021年3月号

「光隠れたまひにし後」の物語・第三部「宇治十帖」② 薫は、自分が不義の子であることが明確になってしまうのが怖い。もし、真実が明らかになり、それが世間にばれてしまったら、今まで光源氏の息子としてもてはやされてきた全てを失うことになるかも知れない、と怯えてもいる。「将来は天皇に等しき位まで栄達する」と高麗の人相見に予言され、その通りに頂点を目指し果敢に挑戦し、それを実現していった光源氏とは対照的である。

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