春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

四季の野鳥 (7) 2020年10月号

色鳥は、秋小鳥とも言い尉鶲、真鶸、連雀、花鶏(あとり)など羽根色が美しい小鳥の総称であるが、渡りをしなくても姿が美しい鳥を含む。春の渡り鳥が囀りを競うのに対して、秋の渡り鳥は色を競うと言われる。

自由時間 (87) 2020年9月号

8月は戦争が近くなる月だ。広島・長崎の原爆記念日、終戦記念日。今年はさらに新型コロナウイルスの感染拡大が加わり、気分が重苦しい。その上、熱中症の死亡者数が新型コロナウイルスによる死亡者数を上回るという猛暑に襲われて、泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目だ。今回は、第二次世界大戦中の感染症にまつわる喜劇(?)と悲劇を一つずつ。

曾良を尋ねて(133) 2020年9月号

今回の巡見使としての対馬藩藩への任務は曾良の長年にわたる東北や関西の公儀の任務の実績から判断されたのであろうか。引退していたにもかかわらず土地勘のない筑紫方面への任命は特別な意図があったのであろうか。この度の対馬藩探索には曾良が長年使用した六十六部の衣装は持参することを禁止された。その姿によって諜報活動が容易だったのであるが曾良の性格上十分に調べていたとは思われるが、今回の御用人の姿のままの諜報活動には困難が予想される。

鑑賞 「現代の俳句」(148)2020年9月号

紺夜空白もくれんは帆のごとし 鈴木しげを

古典に学ぶ (86)源氏物語2020年9月号

桐壺更衣の最後の和歌 輦車(てぐるま)の宣旨を出した後も、なお引き止めようする帝に対し、更衣は突然「女」と呼称される。身分や地位を捨て、一個の女性という立場で、最後の力を振り絞り、日常的な言語ではなく和歌によって自身の生への執着を語る。

はいかい漫遊漫歩(142)(143)2020年9月号

中年にして安東流火さん(註.本名、次男、詩人、俳人、評論家)から連句の手ほどきを受け、夷齋先生(註.作家、石川淳)にねだって玩亭といふ号をつけていただき、大岡信さんを宗匠格にして歌仙に興じるやうになった。ときどき発句が口をついて出るのも自然の成行だらう。それは前衛にあらず月並にあらず、誠よりは風懐を重んじ、齷齪(あくせく)と美を求めずして滑稽に遊ぶ志のもの。

韓の俳諧(19)2020年9月号

以前に続き、俳諧鴨東新誌に掲載の俳句相撲を見ていく。幕内は主宰の上田聴秋が裁いて、評も詳細である。朝鮮の春湖も、八田知紀の吉野の歌を彷彿とさせると軍配を得た。一方正岡子規は、聴秋と逆の立場で知紀の歌を和歌核心の標的とした。

四季の野鳥 (6) 2020年9月号

帰燕の塒入りとして、伊良湖岬と共に多摩川河川敷も有名だ。葭原で燕はおしゃべりをし、それから眠るように静かになる。

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