春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

はいかい漫遊漫歩(120)(121)2019年10月号

私家版の『試作帳』と死後に句友らの尽力で彌生書房から出版された『未完成』の二句集で「自由律俳人」の名を遺すことになった住宅顕信(すみたく・けんしん)。顕信の遺した俳句は300句足らず。しかもそのほぼ全てが、昭和59年2月に急性骨髄性白血病を発病して岡山市民病院に入院し、退院することなく同62年2月に25歳で亡くなるまでの3年間に詠んだものである。 〈 昭和の終わりに、『層雲』の夭折俳人・住宅顕信が句集『未完成』に珠玉の句を遺したことを、特記しておきたい。〉と川名大に著書『現代俳句〈上〉名句と秀句のすべて』(ちくま学芸文庫)に紹介され、俳句文芸に名と句が刻まれた。

韓の俳諧(8)2019年10月号

韓の俳諧 朝鮮国通事の俳句(補遺) 朝鮮国通事の俳句研究に、2018年韓国安修賢氏の進んだ研究論文が発表された。日本では、岡部良一氏の朴徳源の研究がある。

「俳句文法」入門 (8) 2019年10月号

イ段音で言い切るのがラ行変格活用の特徴である。  「あり・をり・はべり・います(そ)がり」の四語だが、複合動詞「さり・しかり・かかり」も入れて覚えておこう。

自由時間 (75) 2019年9月号

ニューヨークの高級フレンチ・レストラン「ブーレイ(Bouley)」が、2017年7月末休業に入った。オーナー・シェフであるデイヴィッド・ブーレイが、体に良い日本の食材を深く勉強するためである。テーマは「発酵食品」。那覇市 糸満市 名護市を訪問、彼らの長寿の秘訣は食にあり「健康と風味との関係は同じところにある」ということを再確認する。ブーレイは、免疫力を高める微生物=植物性乳酸菌の働きに注目し伊那市の天然寒天、木曾の開田高原植物性乳酸菌で発酵させて作る漬物、金沢市の味噌作り、七尾市の生醬油作りなどを熱心に学ぶ。

曾良を尋ねて(121) 2019年9月号

野坡本は外見は「細道」と変わがないが中はおびただしいい訂正の張り紙が目に付くという。膨大な貼り紙の下を特殊な方法を使って調べてみると「ほそ道」の最終稿へむけての芭蕉の並々ならぬ苦労と気迫が推し量られる。

鑑賞 「現代の俳句」(136)2019年9号

茶杓にも櫂てふところ春惜しむ 鈴木しげを

古典に学ぶ (74)万葉集の魅力 (2)2019年9月号

古典に学ぶ (74)令和を迎えて読み直す『万葉集』の魅力 ─  「梅花の宴」の意味するもの②─                                  実川恵子   「園梅を賦して、聊かに短詠を成すべし」という …

はいかい漫遊漫歩(118)(119)2019年9月号

 慢性骨髄性白血病を発症、2004年末に45歳で夭折した俳人、田中裕明。遺句集となった第5句集のタイトル「夜の客人」について、俳誌『澤』2008年7月号に搭載の「俳句史のなかの田中裕明」で俳人、宗田安正は、裕明が生前、「夜の客人」とは自分に巣食った病気(白血病)のことだと、妻で俳人の森賀まりに話していたと記している。

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