春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

鑑賞 「現代の俳句」(104)2017年1月号

ぺーチカのお帰りなさいと言ふ炎   源鬼彦[道]

子規の四季(76) 2017年1月号

明治33年(1900)は子年。子規は病苦を超えて、根岸子規庵で新年を迎えることができた。その喜びを綴った随筆が「新年雑記」 である。 ○復(また)新年を迎へた。うれしい。紙鳶(たこ)をあげて喜ぶ男の子、 善き衣著て羽子板かゝへて喜ぶ女の子、年玉の貰ひをあてにする女髪結、雑煮が好きで福引が好きでカルタが好きでカルタよりもカルタの時に貰ふお鮓や蜜柑が好きだといふお鍋お三、これ等の人を外にして新年が嬉しいといふのは大方自分のやうな病人ばかりだらう。

衣の歳時記 (82) 2017年1月号

─ 毛糸編む ─ 年初めの1月。多くの人が家族揃って正月を寿ぐ格別な月である。月半ばまでは様々な行事がありめでたい気分に浸るが、厳寒期を迎え、暖房の効いた家の中で過ごすことも多くなる。

はいかい漫遊漫歩(54)(55)2017年1月号

改革や革新を大きなうねりに乗せるには、インパクトのあるキャッチフレーズが必要だ。俳句革新をめざした正岡子規が使った“殺し文句”は〈 天保以後の句は概ね卑俗陳腐にして見るに堪へず。称して月並み調といふ 〉だった。

俳句時事(176) 作句の現場「鷹柱」2016年12月号

渥美半島の伊良湖岬と言えば、先ず思い出されるのが芭蕉の鷹の句である。    鷹一つ見付けてうれし伊良古崎  芭蕉芭蕉の鷹の碑は国道沿いにある。大きな岩に被さるように藪椿が枝を伸ばしていた。岬の方を見るとすでに日は傾き、鷹の姿は見当たらなかった。

伊勢物語の面白さを読む(30)2017年1月号

から衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬるたびをしぞ思ふ 昔男に「かきつばた」の五文字を折句(おりく)にして旅の心を詠めと言ったその人こそ、紀有常だったのである。有常は昔男の妻の父であり、舅に言われてはさすがの昔男も恋人ではなく妻を恋うる歌を詠まざるを得なかったというわけなのである。

自由時間 (43) 2016年12月号

「風に吹かれて」  人はどれだけの道を歩めば 人と呼ばれるのか 白鳩はどれだけの海を渡れば 砂浜で眠れるのか 砲弾がどれだけ飛び交えば 永久に禁止されるのか 友よ その答えは風に吹かれている その答えは風に吹かれている

曾良を尋ねて(88)2016年12月号

伊達兵部宗勝と酒井雅楽守忠清の密約

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