春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

俳句文法

「俳句文法」入門 (9) 2019年11月号

語尾がカ行のキ・ク・コに活用する動詞をカ行変格活用(カ変)という。〈こ・き・く・くる・くれ・こ( こよ)〉と活用する。

「俳句文法」入門 (8) 2019年10月号

イ段音で言い切るのがラ行変格活用の特徴である。  「あり・をり・はべり・います(そ)がり」の四語だが、複合動詞「さり・しかり・かかり」も入れて覚えておこう。

「俳句文法」入門 (7) 2019年9月号

上一段活用はイ段音に活用し、干る・射る・着る・似る・見る・居(ゐ)る等がある。下一段活用はエ段音に活用するが、古典文法では、「蹴る」の一語のみ。〈け・け・ける・ける・けれ・けよ〉と活用する。

「俳句文法」入門 (6) 2019年8月号

サ変動詞「恋す」(せ・し・す・する・すれ・せよ、と活用)の連用形の恋し 、であるからだ。恋しかりは形容詞「恋し」のカリ活用の連用形で、終止形として用いるのは好ましくはない。

「俳句文法」入門 (5) 2019年7月号

「未然形」と「已然形」について

「俳句文法」入門 (4) 2019年6月号

「ゆ」が終止形の下二段活用の動詞をみてみよう。 見ゆ・生ゆ・冷ゆ・燃ゆ・消ゆ・越ゆ・絶ゆ・映ゆ・萌ゆ・増ゆ・覚ゆ・癒ゆ・栄 ゆ等は皆〈え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ〉と活用する。

「俳句文法」入門 (3) 2019年5月号

助動詞「り」は助動詞「り」は、「あり」の転じた約語で、完了と存続の意味がある。完了は「…タ。…テシマッタ。…テシマウ」と訳す。存続は「…テイル。…テアル」と訳す。訳によって文法的意味は決定される。

「俳句文法」入門 (2) 2019年4月号

助動詞「り」は四段活用の動詞とサ変の動詞だけに接続する。それ以外に接続しているのは誤用である。

「俳句文法」入門 (1) 2019年3月号

正しい日本語とは何か、美しい日本語とは何か、という観点から見て破格の文法は好ましくはない。美しい正しい日本語を守るのが詩人の使命ではないのか。

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