俳句文法
「俳句文法」入門 (14) 2020年4月号
2020年4月1日 俳句文法
形容詞とは自立語(単独で一文節を作る)で活用があり、述語となれる語のこと。状態・性質・感情を表す。「し」で言い切る。活用はク活用とシク活用とに区別する。
「俳句文法」入門 (13) 2020年3月号
2020年3月1日 俳句文法
あいうえの四段に活用するのが四段活用。い段のみが上一段活用。い・うの二段が上二段。え段のみが下一段。う・えの二段が下二段。サ行の三段に活用するのがサ変。カ行の三段がカ変。ナ行の四段がナ変。ラ行の四段がラ変。
「俳句文法」入門 (10) 2019年12月号
2019年12月1日 俳句文法
語尾がナ行のナニヌネの四音に活用する動詞をナ行変格活用(ナ変)という。死ぬ・往(去)ぬ、の二語のみ。連体形と已然形に注意する。 死〈な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね〉と活用する。ナ行に活用する四段活用の動詞は他になし。
「俳句文法」入門 (8) 2019年10月号
2019年10月1日 俳句文法
イ段音で言い切るのがラ行変格活用の特徴である。 「あり・をり・はべり・います(そ)がり」の四語だが、複合動詞「さり・しかり・かかり」も入れて覚えておこう。
「俳句文法」入門 (7) 2019年9月号
2019年9月1日 俳句文法
上一段活用はイ段音に活用し、干る・射る・着る・似る・見る・居(ゐ)る等がある。下一段活用はエ段音に活用するが、古典文法では、「蹴る」の一語のみ。〈け・け・ける・ける・けれ・けよ〉と活用する。
「俳句文法」入門 (6) 2019年8月号
2019年8月1日 俳句文法
サ変動詞「恋す」(せ・し・す・する・すれ・せよ、と活用)の連用形の恋し 、であるからだ。恋しかりは形容詞「恋し」のカリ活用の連用形で、終止形として用いるのは好ましくはない。
「俳句文法」入門 (4) 2019年6月号
2019年6月1日 俳句文法
「ゆ」が終止形の下二段活用の動詞をみてみよう。 見ゆ・生ゆ・冷ゆ・燃ゆ・消ゆ・越ゆ・絶ゆ・映ゆ・萌ゆ・増ゆ・覚ゆ・癒ゆ・栄 ゆ等は皆〈え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ〉と活用する。
「俳句文法」入門 (3) 2019年5月号
2019年5月1日 俳句文法
助動詞「り」は助動詞「り」は、「あり」の転じた約語で、完了と存続の意味がある。完了は「…タ。…テシマッタ。…テシマウ」と訳す。存続は「…テイル。…テアル」と訳す。訳によって文法的意味は決定される。