春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

衣の歳時記

衣の歳時記 (81) 2016年12月号

─ 外套 ─西高東低の冬型の気圧配置が定まってくる十二月。日本海側は雪空、太平洋側は北風に乾ぶ晴天の日が続く。昼はいよいよ短くなり、外套が手放せなくなる季節を迎える。

衣の歳時記(80) 2016年11月号

─股引 ─四季の移ろいの中で、よりはっきりとその気配を感じるのは夏と冬である。ことに冬は、寒さが体に堪える分敏感に反応する。寒さが身に添う11月は、冬の到来を受け容れ、守りに入る時候といえよう。  

衣の歳時記(79) 2016年10月号

─ 時代祭 ─ 10月は収穫の最盛期である。稲の刈入れを終えると、新穀を供え神に感謝する秋祭を執り行う地方も多い。澄み渡った青空の下、繰り出した神輿の周りに笑顔の人々が集まる。

衣の歳時記(78) 2016年9月号

 ─ 秋彼岸 ─ 緩やかに秋へと移ろう九月。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、彼岸は時候の変わり目でもある。畦や土手に曼珠沙華が咲く中、墓参に訪れる人が跡を絶たない。

衣の歳時記(77) 2016年8月号

ー簡単服・アッパッパー 陽暦八月に相当する陰暦七月は、文月だけでなく七夕月、文披月、女郎花月、涼月などの風情ある異称を持ち、それとなく秋の気配を感じさせる。

衣の歳時記(76) 2016年7月号

─レース ─ 厳しい炎暑が始まる七月。日暮れても地面の火照りが体に纏わり、夏の真直中にいることを思い知らされる。若者たちといえば、海やキャンプ場で伸びやかに盛夏を謳歌する。

衣の歳時記 (75) 2016年6月号

─夏シャツ・開襟シャツ ─ 梅雨入りとなる六月。暦の上では二十四節気の芒種から夏至へと進む。芒種とは芒のぎのある穀物を播く時期という意で、農村では田植の風景が広がる。モンスーン地帯特有の高温多湿の季節が始まる。

衣の歳時記(74) 2016年5月号

─ 夏 羽 織 ─ 時折、空や明るい日差しの中に夏の兆しを感じる五月。さ緑の美しい梢が風と響き合っているような心躍る季節である。

衣の歳時記 (73) 2016年4月号

─ 東をどりー春の真只中ともいうべき四月。空は明るく麗かな空気に包まれる。

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