2016年8月(通巻445号)
俳句時事(172) 作句の現場「那智火祭」2016年8月号
那智火祭は那智大社の例大祭の一つで、毎年七月十四日に行われている。もとは那智の滝にあった社が那智山中腹に新しく造営されるとともに、神々を神輿で移した神事から始まったものと伝えられている。 ーでの朱鷺は数年前に見たが、野外での朱鷺 は初めてであった。
自由時間 (39) 2016年8月号
2016年7月22日 自由時間
中村八大、いずみたくという優れた作曲家に恵まれていながら永六輔は作詞をやめることを宣言する。二人は仲良しであるがライバルでもあり、その板挟みのようになったようだ。また、印税を頼りにしていると、等身大でいられなくなる不安があるから、という理由もあったらしい。 作詞をやめて始めたのは、収入にはつながらない俳句だった。
子規の四季 (71) 2016年8月号 草花帖
明治35年(1902)8月1日(金)晴。 子規は、渡欧した中村不折から預かった画帖を無断で貰い受け、「草花帖」と名づけて写生を始めた。すでに6月からは「果物帖」の写生をしていたから、8月6日までは2つの画帖が並行して画かれたわけだ。
衣の歳時記(77) 2016年8月号
ー簡単服・アッパッパー 陽暦八月に相当する陰暦七月は、文月だけでなく七夕月、文披月、女郎花月、涼月などの風情ある異称を持ち、それとなく秋の気配を感じさせる。
伊勢物語のおもしろさを読む(25)2016年8月号
2016年7月27日 古典に学ぶ
『伊勢物語』 第十六段に登場する紀有常という人 有常は次のような手紙を書き、事情を話すのである。思ひわびて、ねむごろにあひ語らひける友だちのもとに、 「かうかう、今はとてまかるを、なにごともいささかなることもえせ、つかはすこと」と書きて、奥に、 手を折りてあひ見しことをかぞふれば十とをといひつつ四よつは経へにけり
はいかい漫遊漫歩(44)(45)2016年8月号
2016年7月22日 はいかい漫遊漫歩
第44話は辻井喬のオーラルヒストリーで語った中曽根康弘元首相の俳句。第45話は泥鰌(どじょう)屋が「どぜう屋」と称するようになった話。