2022年5月(通算514号)
2022年5月●通巻514号
2022年5月1日 2022年
5月の俳句 …………………………… 鳥雲に〈主宰作品12 句〉 …………蟇目良雨 盤水一句観賞(26) ……………………蟇目良雨 波朗一句鑑賞(26) ……………………児玉真知子 晴耕集 …………………………… 同人作 …
古典に学ぶ (106)源氏物語2022年5月号
2022年5月1日 古典に学ぶ
「宇治十帖」物語の病と死① 「宇治十帖」という新しく書き継がれていった物語とはどのような物語なのであろうか。その冒頭は、不遇な「八宮(はちのみや)」というある親王の物語から始まる。
はいかい漫遊漫歩(182)(183)2022年5月号
2022年5月1日 はいかい漫遊漫歩
戦争が廊下の奥に立たつてゐた 〉は、新興俳句の俳人、渡邊白泉(1913-1969)の最も人口に膾炙した詠句の一つ。そしていま、プーチンの軍事侵攻の修羅場に立たされたウクライナの人達の恐怖の思いに重なるだろう。
韓の俳諧(39)2022年5月号
2022年5月1日 韓の俳諧
明治以後の外国人による俳句は、誰が早かった許敬震(ホギョジン)氏の研究を参照すると、李米吉(イミギル)、林玉星(イムオクソン)の二名があげられるが、さらに京城日報』の、 「平壌オンドル会詠草」に文而玉(ムンイオク)の句が多く載っている。これら三名が韓国人かどうかの真相は不明である。
「日本酒のこと」(17) 2022年5月号
2022年5月1日 日本酒のこと
酒販店や居酒屋で「甘口ではなく辛口の酒はどれですか」と尋ねるお客さんをよく見かけますがその理由は、昭和50年代までの日本酒の主流を占めていた甘たるくて悪酔いする「三倍増醸酒」の厭な記憶が根強く残っているからです。その当時に日本酒の救世主となったのが淡麗辛口の地酒であり、そこから甘口=不味い酒、辛口=美味な酒という構図が定着してきました。