春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

鑑賞 「現代の俳句」(136)2019年9号

茶杓にも櫂てふところ春惜しむ 鈴木しげを

古典に学ぶ (74)万葉集の魅力 (2)2019年9月号

古典に学ぶ (74)令和を迎えて読み直す『万葉集』の魅力 ─  「梅花の宴」の意味するもの②─                                  実川恵子   「園梅を賦して、聊かに短詠を成すべし」という …

はいかい漫遊漫歩(118)(119)2019年9月号

 慢性骨髄性白血病を発症、2004年末に45歳で夭折した俳人、田中裕明。遺句集となった第5句集のタイトル「夜の客人」について、俳誌『澤』2008年7月号に搭載の「俳句史のなかの田中裕明」で俳人、宗田安正は、裕明が生前、「夜の客人」とは自分に巣食った病気(白血病)のことだと、妻で俳人の森賀まりに話していたと記している。

韓の俳諧(7)2019年9月号

江戸まで来た朝鮮通信使の他に、多数の朝鮮渡海訳官使が江戸時代に対馬までやって来ていた。近年、朝鮮渡海訳官使の研究が進み、歴史の書き直しが必要とされる。対馬だけでなく、香川県観音寺市の興昌寺でも、訳官使朴徳源の詠んだ俳句と和歌の貼りつけられたはりまぜ屏風が発見された。

「俳句文法」入門 (7) 2019年9月号

上一段活用はイ段音に活用し、干る・射る・着る・似る・見る・居(ゐ)る等がある。下一段活用はエ段音に活用するが、古典文法では、「蹴る」の一語のみ。〈け・け・ける・ける・けれ・けよ〉と活用する。

曾良を尋ねて(120) 2019年8月号

素龍本の原本のとも言われる野坡本の公刊のきっかけは阪神大震災であった。貴重な文化遺産を守らなければいけないという配慮から、複製-交刊に踏み切ったと言われている。これは当然芭蕉の当時のものではなく後年の改装によるものであるが芭蕉学の発展へとつながるものであることは言わずもがなである。

自由時間 (74) 2019年8月号

ハンセン病は、らい菌が主に皮膚と神経を侵す慢性の感染症である。らい菌が発見されたのは、1873年のことである。発見したのはノルウェーの医師アルマウェル・ハンセン。病名は彼の名に由来する。2001年の患者・元患者の損害補償に続き、7月に家族の損害補償の勝訴が確定した。ハンセン病の俳人村越化石は優れた句を残した。

古典に学ぶ (73)万葉集の魅力 (1)2019年8月号

 この冒頭近くの「初春の令月にして、気淑く風和ぐ」が「令和」出典となったものだが、「令月」は佳き月。ここは正月を褒めていったもので、中国の詩文集『文選(もんぜん)』、王羲之(おうぎし)の『蘭亭集』序にも同じような表現がある。そして、これに続く叙述こそ、この「梅花の宴三十二首」を理解するのに注目すべきである。

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