2018年10月(通算471号)
2018年10月●通巻471号
2018年10月1日 2018年
平成 30 年 10 月号/目次 10月の俳句 …………………………………………… 残る蟬〈主宰近詠12句〉 ………………………… 棚山波朗 晴耕集 …………………………………………… 同人作品Ⅰ 棚山波朗選 雨読集 …
曾良を尋ねて(110) 2018年10月号
2018年10月1日 曾良を尋ねて
曾良は伊勢神宮の参拝を終えた芭蕉一行とは別行動をとり熱田神宮の修復に貢献した長岡為麿や荷兮や大垣で別れた越人らを訪ねたと言われている。そして一か月ぶりに芭蕉と再会を喜ぶ。
枕草子のおもしろさを読む(17)2018年10月号
2018年10月1日 古典に学ぶ
「九月(ながつき)ばかり」(128段)の「をかし」の世界①台風が南岸はるかを東に通り過ぎたのか。本州にかかっていた前線が刺激されて、昨夜はよく雨が降った。今朝はいつもよりも一層まぶしい朝。こういう時、清少納言は実に楽しそうである。 こんな光景を描いた「長月ばかり」(128段)という随想章段がある。「長月」とあるが、もちろん陰暦だから、秋の終わりであり、そろそろ朝晩の冷気も身にしみるころである。一読して、全体がキラキラ光っているような印象を受ける優れた叙景文である。
はいかい漫遊漫歩(96)(97)2018年10月号
2018年10月1日 はいかい漫遊漫歩
本コラムの39話(平成28年5月号)と70話・71話(同29年9月号)で紹介した “ランドセル俳人 ”小林凜君も高校生になり、俳句・エッセイ集『ランドセル俳人からの「卒業」』(ブックマン社刊)を平成30年4月、上梓した。 凜君が3年生のとき、祖母の郁子さんが、当時の校長に不登校になった孫の様子を伝えたくて俳句を見せた。〈 校長から思いがけない言葉が返ってきた。「俳句だけじゃぁ食べていけませんで」そういって、笑ったという。祖母は帰ってきて、「8歳や9歳で将来の仕事がきめられますか」と母に怒りをぶつけた。〉