春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

はいかい漫遊漫歩(196)(197)2022年12月号

2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災による福島第一原子力発電所の炉心溶融事故発生以来、自称“売れない写真家”は、文字通り席の温まる暇もない東奔西走の日々が続くことになった。この10年間で国内外からの要請で原発の放射線被曝の悲惨な実態を約200回に渡って講演してきた。

「俳句文法」入門 (46) 2022年12月号

「を」は体言(名詞)・連体形に付く。対象・起点・場所・期間・相手などを表す。 「に」は体言・連体形に付く。原因・理由を表す。

韓の俳諧(46)2022年12月号

朝鮮の子規と言われた朴魯植は、十代の頃からかるたの選手で大正11年3月の朝鮮公論歌壇と俳壇に、朴魯植の作品が掲載された。それを見た安達緑童が、二兎を追う者で成功したことを聞かないから、どちらか一方を捨てるように勧める手紙を出し、朴魯植は、短歌を捨てて俳句に専念すると答え、5月号には短歌がなく、俳句が三句載った。短歌に専念したら憶良の再来になったのではないかと、惜しまれる。

「日本酒のこと」(24) 2022年12月号

酒母造りの肝は乳酸菌を生成することです。最も伝統的な方法が「生酛(きもと)造り」であり、これは「山卸(やまおろし)」と云いますが、小さな桶に入れた蒸し米と麴米に水を足したものを櫂で何日もかけて混ぜて磨り潰す大変に体力を要する作業を行います。これにより天然の乳酸菌が出来上がり、この乳酸菌のもとでは清酒酵母菌以外の雑菌は死んでしまいます。

鑑賞 「現代の俳句」(20)2022年11月号

鸛遊ばせてゐる田草取 小河洋二

古典に学ぶ (112)源氏物語2022年11月号

「宇治十帖」物語の病と死⑦ 大君の病① 薫が八宮とかかわり始めてから三年ほどたった晩秋、宮が山寺に籠っている留守に宇治の山荘を訪れた薫は、思いがけずも有明月の光のもとで、琵琶と筝を合奏する姫君たちの幻想的なまでに美しい姿を垣間見た。

はいかい漫遊漫歩(194)(195)2022年11月号

若い時分、籾山梓月に「冷奴つめたき人へお酌かな」あるを拾い出し傾倒、しばらくは冷奴の亡霊に悩まされてかヤッコの句は吐けずだった。いまだに、いずれの歳時記にも梓月1句は採られていない。…遊び心の何たるかを弁えぬ没風流をこそ指弾すべきであろう。

韓の俳諧(45)2022年11月号

横井迦南は、大正5年に彌生という俳号で雑誌『朝鮮公論』に登場したが、大正6年にはホトトギスの雑詠にも句が載り、その後『朝鮮及満洲』を迦南という俳号で主戦場とし、大正7年の年賀を迦南として『朝鮮公論』に送り、そこから別れた。

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