春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

「日本酒のこと」(1) 2021年1月号

日本酒は米という農産物を材料として、何段階も の加工工程を経て造る工業製品と云えます。併せて、米の種類、精米の度合い、 酵母菌の種類等で日本酒の味や香りに大きな違いが出てくるため、この分野での 技術開発の競争が熾烈となっています。

自由時間 (90) 2020年12月号

ロンドンから北西へ80㌔のところに、ブレッチリー・パークと呼ばれる広大な敷地を持つ邸宅がある。第二次世界大戦中、ここに政府暗号解読学校が置かれていた。現在はそこで使われていた機器類を展示する博物館になっている。ナチスの暗号を解読するのに役立った元祖コンピュータも復元されて展示されている。ここに置かれていた政府暗号解読学校の最大の功績は、ナチス・ドイツの解読不能とされていた暗号「エニグマ」を解読したことである。解読したのは天才数学者アラン・チューリングである。

曾良を尋ねて(136) 2020年12月号

岩波庄右衛門の終焉にはいろいろな説があるが、用人の死という大きな事件にもかかわらず何の混乱もなく巡見使の一行は壱岐島を離れた。このことは推測の域に過ぎないが正字は対馬藩への幕府の命を受けており、仮病を使い中藤家に入り公儀が用意した別の通行手形でひそかに持参した六十六部の衣装で単独にて対馬藩を探っていたのではないかという説。そして計画が秘かに実行された時点で巡見使一行は用人の死を報告した。そのころには正字は任務を無事終えて江戸へと向かっていたのである。これは「本土生存説」などによる推測によるものである。

古典に学ぶ (89)源氏物語2020年12月号

光源氏の王権回復の物語 『源氏物語』は全54帖、原稿用紙に換算すると約2,300枚もの壮大な物語だが、その全体を概観すると、以下のような3部構成と見ることができる。第1部は1帖の「桐壺」から33帖「藤裏葉(ふじのうらば)」まで、源氏の出生から源氏が准太上天皇をきわめるまでである。

鑑賞 「現代の俳句」(151)2020年12月号

青空のまだ濡れてゐる草紅葉 前田攝子

「俳句文法」入門 (22) 2020年12月号

紅葉せる麓の水車音軽し 持田良枝 もみぢは上二段活用もみづの連用形名詞。名詞に「す」が付くと複合動詞のサ変となる。もみぢせ、はその未然形。る、は、りの連体形。

はいかい漫遊漫歩(148)(149)2020年12月号

『ふらんす物語』『腕くらべ』『濹東綺譚』『断腸亭日乗』などの作品で知られる作家、永井荷風は、81年の生涯に800句を越える俳句を遺した俳人でもあった。

韓の俳諧(22)2020年12月号

俳諧鴨東新誌明治30年1月号に、台湾からの投句があり、4月号には台北連合が記載された。同紙に載った最初の海外俳句結社だ。また、台湾からの投句を含む前句付の俳句相撲が載っている。韓半島勢は台湾に先を越されスイッチが入った。

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