春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

曾良を尋ねて(114) 2019年2月号

芭蕉監修のもと去来と凡兆の編纂の『猿蓑』が完成し元禄4年である。第三次芭蕉庵が再建されたのが元禄5年仮住まいから芭蕉は転居した。翌年には養子と言われている桃印が亡くなって大いに落胆する。元禄7年『おくの細道』の清書が出来上がり伊賀上野の兄に託すため次郎兵衛を伴い帰省した。曾良は小田原まで同伴した。この別れが芭蕉との最後の別れであった。

鑑賞 「現代の俳句」(129)2019年2月号

場外は築地に残り鰯雲 中村嵐楓子

枕草子のおもしろさを読む(21)2019年2月号

【生き生きと描かれた子供達の風景①】子供達が、実に生き生きと登場する章段がある。次の138段である。冒頭の、正月十余日とは、太陽暦の二月の中ごろであろうか。この時期は、冬型の気圧配置が変わり始める頃で、ここにあるような、厚い雲が空を暗くしている一方で、日差しは雲の切れ目からさしこんでくる。その中で展開される子供たちの騒ぎが聞こえてくる。

はいかい漫遊漫歩(104)(105)2019年2月号

杏太郎は「老人とは人間の生きざまの果てに、かがやいているもの」だという。思うにこの三人称には、作者自身も投影されている。

自由時間 (67) 2019年1月号

世界が選んだ日本映画 2018年10月30日、英国のBBCが外国語映画ベスト100を発表した。外国語というのは英国から見た場合のことで、つまり英語以外の言語で製作された映画のことである。

曾良を尋ねて(113) 2019年1月号

曾良が公儀の仕事として神社や寺を中心に廻っていたのは天下統一した幕府がまだ新しく常に京都の朝廷の動きを見守る必要があった謀反が起きるとしたら神社か寺が中心になるであろうと見ていた。芭蕉は当時猿蓑の編集に多忙であった。

鑑賞 「現代の俳句」(128)2019年1月号

帚草風の籠もりてまんまるし 小林愛子

枕草子のおもしろさを読む(20)2019年1月号

【 三つの散文詩の魅力】無駄なことばは一語とてない。感覚の鋭さといい、文章の簡潔さといい、『枕草子』の特徴の最も凝縮されたすぐれた一段と思われる。これら三つの短小な章段には、清少納言の軽妙な筆と着想の妙に心ひかれる。また、対象の最も単純化されたものがこうした短章段に結晶する。それはほとんど作者の文章の生理の結果のようなもので、爽快な印象ももたらされる。

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