2021年4月(通算501号)
自由時間 (94) 2021年4月号
2021年4月1日 自由時間
フランソワ・ポンポンとはフランスの彫刻家である。ロダンの助手を務めたこともある彼は、動物彫刻家として有名だ。その代表作は名作の誉れの高い「シロクマ」である。パリのオルセー美術館に展示されているが、実物大のように見える白い大理石のシロクマは、なめらかな曲線に包まれ、愛らしく、凛々しく、一目で虜になるような彫刻だ。
曾良を尋ねて(140) 2021年4月号
2021年4月1日 曾良を尋ねて
神道家でもありまた真言宗の教えを受けた曾良にとって二度目の終焉の地を榛名に選んだのは風水の方位学によるものであったと思われる。幕閣との繋がりがある御師とも交流しており神仏を拝み、神道を極めんと修験者としての生き方を選んでいたのではないか。
古典に学ぶ (93)源氏物語2021年4月号
2021年4月1日 古典に学ぶ
『源氏物語』に描かれた「病(やまい)」 「近代文学は病気から始まる」とよく言われる。それは『源氏物語』でも同じである。この抗うことのできないコロナ禍で、文学に描かれる「病」とは人間にどんな意味を投げかけるのだろうか。『源氏物語』には、次のような多くの「病」が描かれる。
はいかい漫遊漫歩(156)(157)2021年4月号
2021年4月1日 はいかい漫遊漫歩
初鰹と言えば、まず浮かぶのが山口素堂の〈 目には青葉山ほととぎす初鰹 〉の句。俳句作法の禁忌である「季重ね」「三段切れ」を堂々と使った名句だ。
「俳句文法」入門 (26) 2021年4月号
2021年4月1日 俳句文法
過去を表す助動詞「き」は一般に連用形に付き「せ・〇・き・し・しか・〇」と活用。連体形「し」が頻用。「き」は過去のみに非ず。完了存続詠嘆余情等あり。
韓の俳諧(26)2021年4月号
2021年4月1日 韓の俳諧
俳諧鴨東新誌を見ると、朝鮮蕉風は全国で3番目に人数が多い支部ということがわかる。朝鮮蕉風連合は、兼題で優劣を競う俳句相撲や、一般の投句で活躍している。