春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
会員作品秀句鑑賞 - 耕人集

2021年6月(通算503号)

耕人集●2021年6月号(通巻503号)

仰ぎ見る退職の日の冬の月 荻野智子

棚山波朗名誉主宰・ 蟇目良雨主宰 作品●2021年6月号(通巻503号)

夜鷹鳴きいつも何かに急かれゐる 棚山波朗        風割つてとぶ熊蜂の厚き胸 蟇目良雨

今月の秀句(蟇目良雨抄出)2021年6月号

錨草かろし錨を風まかせ   平照子

2021年6月●通巻503号

令和 3 年 6 月号/目次 6月の俳句 夜鷹   〈名誉主宰作品〉 …………棚山波朗 熊蜂 〈主宰作品〉………………… 蟇目良雨  盤水一句観賞(15) …………………………… 蟇目良雨 波朗一句鑑賞(15) ………… …

月刊俳句雑誌「春耕」2021年6月号(通巻503)俳句でつづる生活と美「春耕俳句会」発行

晴耕・雨読集●2021年6月号(通巻503)

明の春百年現役時代とぞ  山田 春生

自由時間 (96) 2021年6月号

猪苗代湖のすぐそばに、外観はまるでコンテナのような野口英世記念館がある。一階の真ん中に板敷きの広間があって、囲炉裏が切ってある。1歳5ケ月の野口英世(当時は清作)は、エジコ(嬰児籠)に入れられて、囲炉裏の傍に置かれていた。清作がどうやったのかエジコから抜け出して囲炉裏に両手を突っ込んでいたのである。両の手がひどい火傷を負ったが、特に左手がひどかった。人差し指から小指までの第一関節が全てなくなり、4本がひと塊になってしまった。親指は手首のところまでずり下がって手首にくっついてしまった。この不具となった左手が彼の一生の軛となった。彼の身に添った強烈な劣等感・人並外れた自己顕示欲の源泉となった。

曾良を尋ねて(142) 2021年6月号

各地を巡り公儀の隠密としての重大な任務を負った芭蕉の名作「奥の細道」の成功はやはり公儀の役人でもあった曾良の「随行日記」の功績が大きいとされる。この随行日記のデーターはその学識の高さと地誌の正確さで再評価された。師芭蕉の影の力となって尽くした人柄と功績は370余年を経た今も人々に慕われている。

はいかい漫遊漫歩(160)(161)2021年6月号

25音もある季語を見つけた。これは使ってみなければ、というので、「童貞聖マリア無原罪の御孕(おんやどり)の祝日(いわいび)と歳時記に」。これが私(正木ゆう子)の一番長い句。

鑑賞 「現代の俳句」(3)2021年6月号

野遊や子らの着替のひらづつみ 橋本榮治

古典に学ぶ (95)源氏物語2021年6月号

『源氏物語』に描かれた「病(やまい)」③  「わらは病み」はしばしば「童病」と書かれ、子供に多いとされる病である。光源氏は、12歳で元服したにもかかわらず、大人になりきれず、少年時代に持った藤壺への思慕を引きずり続けていたが、この北山で、犯した罪の意識を自覚することで、その混迷から抜け出す手がかりをつかむことになる。

「俳句文法」入門 (28) 2021年6月号

「き」は「…た」と訳し、自分が過去に経験した事実を回想する意を第一義に示す。同じように過去に確かにあった事実を述べる意を表す。 完了・存続「…た。…ている」の意を表す。

韓の俳諧(28)2021年6月号

『京城日報』は『ホトトギス』系とされることが多いが、必ずしもそうではない。『俳諧鴨東新誌』を主宰した京都の上田聴秋が、『京城日報』の選もしている。また、浜松の松島十湖にも撰を依頼している。

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