春耕俳句会は、有季定型の俳句と和楽の心で自然と人間の中に新しい美を探求します。第五感・第六感を働かせた俳句作りを心がけます。
連載記事 - 月刊俳句雑誌「春耕」掲載

古典に学ぶ

古典に学ぶ (81)源氏物語2020年4月号

日本最高峰の物語文学『源氏物語』世界を紐解く 『源氏物語』の冒頭は、「桐壺」という巻である。その物語のはじまりを告げることばに、微細 にこだわって読むことが大切なことだと思われる。

古典に学ぶ (80)源氏物語2020年3月号

日本最高峰の物語文学『源氏物語』世界を紐解く 日本の最高峰の「古典」といわれ、世界の中でも高い評価を占めてきたのが紫式部という一女性の手による『源氏物語』である。

古典に学ぶ (79)万葉集の魅力 (7)2020年2月号

「梅花の宴」の最後に位置するのは、小野氏淡理(おのうぢのたもり)の、「霞たつ長き春日をかざせれどいやなつかしき梅の花かも」という締めくくりの意味を持つ歌である。

古典に学ぶ (78)万葉集の魅力 (6)2020年1月号

「梅花の宴」の意味するもの⑥ 「梅花の宴」もいよいよ終盤にさしかかった。残すところ七首である。前号の田氏真上(でんじのまかみ)(839)に続き、村氏彼方(そんじのをちかた)の次の歌(840)が並ぶ。

古典に学ぶ (77)万葉集の魅力 (5)2019年12月号

古典に学ぶ (77)令和を迎えて読み直す『万葉集』の魅力 ─  「梅花の宴」の意味するもの⑤   上席の歌詠が終わり、下席へと盃が回り、歌が続いて詠み継がれていく。下席の座の順序は、上席ほど明確な秩序はない。到着順や年長を先に立てるというようなことがあったのであろう。だが、その歌々の反応や照応の関係は、上席にまさるとも劣らないようである。   

古典に学ぶ (76)万葉集の魅力 (4)2019年11月号

古典に学ぶ (76)令和を迎えて読み直す『万葉集』の魅力 ─  「梅花の宴」の意味するもの④                                  実川恵子   「梅花の宴」の主催者たる大伴旅人の幻想的な歌で …

古典に学ぶ (75)万葉集の魅力 (3)2019年10月号

続く六番手(820)は、筑後国守葛井連大夫(ふぢゐのだいぶ)の次の歌である。

古典に学ぶ (74)万葉集の魅力 (2)2019年9月号

古典に学ぶ (74)令和を迎えて読み直す『万葉集』の魅力 ─  「梅花の宴」の意味するもの②─                                  実川恵子   「園梅を賦して、聊かに短詠を成すべし」という …

古典に学ぶ (73)万葉集の魅力 (1)2019年8月号

 この冒頭近くの「初春の令月にして、気淑く風和ぐ」が「令和」出典となったものだが、「令月」は佳き月。ここは正月を褒めていったもので、中国の詩文集『文選(もんぜん)』、王羲之(おうぎし)の『蘭亭集』序にも同じような表現がある。そして、これに続く叙述こそ、この「梅花の宴三十二首」を理解するのに注目すべきである。

枕草子のおもしろさを読む(26)2019年7月号

清少納言の人間観察 人の心のあり方② あまりかかわりのない人にまで、いたわりの一言をなげかけるような気の回し方は、よほど心の余裕がなければできることではない。たとえ、その場限りの言葉であっても、その言葉を口にしようと思いつくこと、それ自体が、ゆとりのない人間には「えあらぬこと(なかなかできないこと)」なのである。  

枕草子のおもしろさを読む(25)2019年6月号

人の心のやさしさについて記した「よろづの事よりも情あるこそ」(251段)という章段がある。この前後に類似のテーマを扱った章段が並ぶ。それほど長くないので、3部に分けてあげたい。

枕草子のおもしろさを読む(24)2019年5月号

 親の決めた男と結婚し、その男の出世によって我が身の社会的地位も上がり、経済的にも恵まれ、幸福に暮らす。勝手な恋愛沙汰や結婚後の浮気もしないで、夫の女性関係は当然のこととして、大目に見て、家を治め、奥方として尊敬される。そういうあり方を清少納言は、「えせざいはひ」(幸いに見えて実は本当の幸いではないもの)と決めつける。

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