2020年12月3日 2020年12月(通算497号)
格子戸は灯りて風の盆中止 住田うしほ
2020年11月1日 2020年11月(通算496号)
禰宜として笛仕る生身魂 峯尾雅文
2020年10月1日 2020年10月(通算495号)
城垣の疎らに破れて竹煮草 小島利子
2020年9月1日 2020年9月(通算494号)
早苗田に筑波五山の影ゆれる 船山励三
2020年8月1日 2020年8月(通算493号)
竹の子の伸びて少年変声期 内田節子
2020年7月4日 2020年7月(通算492号)
崩崖(あず)の上に山藤垂れて静まりぬ 桑島三枝子
2020年6月2日 2020年6月(通算491号)
残月の光のかけら初蝶来 秋山淳一
2020年5月2日 2020年5月(通算490号)
薄雲に日輪の影涅槃寺 秋山淳一
2020年4月2日 2020年4月(通算489号)
田を走る子の連凧が大空へ 山下善久
2020年3月2日 2020年3月(通算488号)
塗椀に咲きたる花麩今朝の春 太田直樹
2020年2月1日 2020年2月(通算487号)
もう一度手をふる吾子や寒の月 深沢伊都子
2020年1月8日 2020年1月(通算486号)
余白から生まれしやうに残る虫 竹花美代惠