2022年5月1日 2022年5月(通算514号)
山の神祀るまたぎの大囲炉裡 佐藤文子
2022年4月1日 2022年4月(通算513号)
武骨なる手より生まるる干し寒天 中村岷子
2022年3月1日 2022年3月(通算512号)
塔よぎる一刷毛の雲秋惜しむ 廣仲香代子
2022年2月1日 2022年2月(通算511号)
昼休み辞書を枕に夜学生 矢尾板シノブ
2022年1月1日 2022年1月(通算510号)
渡良瀬の風の中なる秋桜 平田姓子
2021年12月1日 2021年12月(通算509号)
長崎忌小雨の匂ふ都電かな 伊藤宏亮
2021年11月1日 2021年11月(通算508号)
道をしへ途切れ途切れの古道かな 笠松秀樹
2021年10月1日 2021年10月(通算507号)
青嵐じつと目つむる岬馬 尾崎雅子
2021年9月1日 2021年9月(通算506号)
ふらここ漕ぐ空にも道のありさうな 赤荻千恵子
2021年8月1日 2021年8月(通算505号)
苔咲くや鑿跡深き切通し 井川勉
2021年7月1日 2021年7月(通算504号)
如月の日に照り映ゆる石舞台 松井春雄
2021年6月1日 2021年6月(通算503号)
仰ぎ見る退職の日の冬の月 荻野智子